カシモWiMAXのユニバーサルサービス料金をわかりやすく解説

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なんか2円だけとられてるのがあるッピ!サラミ法ッピか!?
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(サラミ法なんて知ってるんだ)
違うよ、それはユニバーサルサービス料といって重要な料金なんだ

※サラミ法とは、複数の銀行口座などから不正行為が表面化しない程度に少しずつ捧取する行為のこと

携帯電話や固定電話、通信契約を結ぶ際にちらっと書かれている「ユニバーサルサービス料」。めっちゃ安いけどこれ何なの?と疑問に思う方も多いと思います。カシモWiMAXにおいても2018年3月現在で2円/月の徴収がされております。

そんなユニバーサルサービス料について理解を深めるための記事になります。出てくる機関や専門用語は漢字が多くて嫌な感じがするのですが、内容はとっても簡単なのでまとめだけでも読んでみてください。

 

時間がない方のための結論、簡単まとめ

時間がない方のための結論、簡単まとめ

まとめ
  • ユニバーサルサービス料とは、家の電話、携帯電話、公衆電話等、生活にかかせないサービス(ユニバーサルサービス)を運営する為の料金である
  • もともとNTT東西が負担していたが採算が合わなくなったので、通信に関わる各事業者全体で負担する事になった
  • 各事業者はユーザーからユニバーサルサービス料を徴収している
  • 公式キャラクターは「ユニちゃん」

一言で言うならば「公共的な電話サービスの運営負担をみんなで担いましょう」という事ですね。つまりカシモWiMAXだけが徴収しているわけではなく、NTT東西のインフラ設備を使用する通信事業者が負担しております。

それでは深堀していきましょう。こういう知識って背景をしると結構楽しいんですよ。

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新しい知識が増えると楽しいね
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全然そうは思わないッピ・・・

ユニバーサルサービス料の歴史

ユニバーサルサービス料の歴史
制度を知るには時系列順に見ていく事が重要です。ユニバーサルサービス料をめぐる歴史(そこまで深くないですが)を見ていきます。

もともとはNTT東西が負担していた

もともとはNTT東西が負担していた

ユニバーサルサービス料は今でこそユーザ一人一人から徴収されていますが、もともとは「ユニバーサルサービス(社会にかかわる必要不可欠であるサービス)」を運営しているNTT東西自身が負担していました。(この時はユニバーサルサービス料という名前はなかったのですが)

自分達が運営しているサービスの一つなので当然といえば当然ですね。

ユニバーサルサービスの提供義務

ユニバーサルサービスの提供義務

ここで知っておいてほしいのはユニバーサルサービスというのはいわば通信インフラみたいなもので、地域に分け隔てなく提供する必要があるという事です。

つまり儲けだけを考えて「採算の合わない過疎地域には公衆電話をおかない」のような事はしてはいけないという事ですね。どんな過疎地域においても1km^2に1台は公衆電話がおいてあります

この時代から不採算地域(サービスの提供による儲けが出ない地域)はあったのですが、採算地域(サービスの提供による儲けがガッポリな地域)も多くあったので相殺するような形で運営しておりました。

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設けられないからって水道管がなくなったら、生きていけないもんね
そんな風に電話も生活必需品になっていたんだ

競争激化、競合他社が増えてきて採算がとれなくなってくる

競争激化、競合他社が増えてきて採算がとれなくなってくる

90年代までくるとNTT以外の携帯電話会社の急成長に象徴されるよう、通信業界はNTT一強時代は終わりを迎えます。(一強といっても国営だった時のコネが残っているだけという見方もありますが)

こうなってくると先ほど説明したお金が稼げる採算地域の儲けは減ってしまいます。また、不採算地域に目を向けると、ただでさえ採算の取れなかった地域が、競合他社が参入してきた時代に、儲けを増やせる訳もなく、相変わらず不採算なままとなっていました。

何度も言いますが、ユニバーサルサービスの性質上、いくら赤字だからといって不採算地域を見捨てる事はできません。つまり採算地域の儲けで不採算地域の損失を埋める事ができない、ユニバーサルサービスの運営自体が赤字という状況という事になってしまったのです。

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赤字はつらいッピ
赤点を思い出すッピ・・・

みんなで負担するべきだ、ユニバーサルサービス制度誕生

みんなで負担するべきだ、ユニバーサルサービス制度誕生

競争激化によりNTTだけでは、不採算地域におけるユニバーサルサービスの利便性は確保できないほどになってきました。

これではユニバーサルサービスがユニバーサルサービス(日本全国に公平な提供をするサービス)ではなくなってしまうという事で、NTTの通信インフラを使用している業者全員から徴収する仕組みを作ろうとなります。

本質的に考えたら今の通信会社が複数ある時代において、不採算地域のサービス運営負担をすべてNTTが担っているおいうのは不公平なんですよね。

こうして2002年にユニバーサルサービス制度が創設され、2006年から運営開始されることになったのです。

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比較的新しい制度なんだよ

ユニバーサルサービス制度の詳細

ユニバーサルサービス制度の詳細

ユニバーサルサービス制度に関わる要素は、大きく分けて3つ存在します。

まとめ
  • ユニバーサルサービス料を負担するWiMAXプロバイダー等の各通信会社(負担事業者)
  • 各通信会社から集めたお金を管理する運営機関(基礎的電気通信役務支援機関)
  • 実際にユニバーサルサービス料を用いてユニバーサルサービスを提供しているNTT東西(適格電気通信事業者)

お金の観点で見ると「お金を負担する会社」、「お金を管理する団体」、「お金を使う会社」という事ですね。それぞれの詳細を見ていこうと思います。

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お金お金ってうるさいッピ!
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企業経営にとっては最も大切な事のひとつだからね、がーくんもお金がなかったら大変でしょ?
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人望があるッピ!

お金を負担する会社|負担事業者

お金を負担する会社|負担事業者

正式には以下の条件が満たされると負担事業者となります

電気通信番号を総務省から付与され、適格電気通信事業者と接続等し、前年度の事業収益が10億円の事業者
(参考:総務省HPhttp://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/universalservice/shiryo.html)

大手通信プロバイダーが主にになっています。auやsoftbank、docomo等が有名ですね。総務省の統計によれば2017年8月時点で21社存在しているようです。

 

負担事業者がどのように負担金を用意するかは自由

上の条件を満たし負担事業者となった場合、ユニバーサルサービス料を負担する必要があるのですが、そのお金をどのように準備するかは実は自由なんです。

今は負担事業者が我々エンドユーザーからお金を集める(間に別会社が入る事はありますが)事が主流となっていて、我々が支払う義務があるように感じますが実はそんなことはありません。

なぜ我々が払う事になっているかというと、ユニバーサルサービス料って「電話番号一つにつきいくら」のように決まっているため、電話番号が付与された人から回収するのが楽なんですよね。

それに実際にユニバーサルサービスを受けるのはユーザーであるため、使用者と支払者が一致する事も要素の一つでしょう。

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会社が負担しろッピ!
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もうがーくん、絶対言うと思ったけども

 

基礎的電気通信役務支援機関|お金を管理する団体

基礎的電気通信役務支援機関|お金を管理する団体

負担事業者がユーザからかき集めたユニバーサルサービス料は一度この機関へと徴収されます。基礎的電気通信役務とはユニバーサルサービス同義ですので、ユニバーサルサービスを管理するためだけの団体という事ですね。

電気通信事業者協会という一般社団法人の中の一団体です。この機関はユニバーサルサービスに関する重要な役割を担っています。

役割
  • ユニバーサルサービス料の算定
  • ユニバーサルサービス料の集金
  • ユニバーサルサービス料の交付

必要料金を計算して、総務大臣の認可を受けて、負担会社から集金して、NTT東西に交付しているのですね。

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世の中にはいろんな団体があるね

実は毎年変わっている?ユニバーサルサービス料の算定

実は毎年変わっている?ユニバーサルサービス料の算定

実はユニバーサルサービス料って毎年変わっている
のです。ユニバーサルサービス制度の歴史で触れましたが、この制度の重要な目的は言ってみればユニバーサルサービスを継続させる為の赤字補填です。

その為ユニバーサルサービスを運営するにあたってどの程度赤字が出たかをNTT東西から調査し、半年事に必要なユニバーサルサービス料を決めています。具体的には基礎的電気通信役務支援機関が提出した料金案を総務大臣が認可する形で決まります。

かなり詳しいところまで算出方法を公開しているのでもっと知りたい方はこちらを見てみてください。

最近の料金は以下のようになっています。基本的に2円と3円を繰り返していますね。

2017.11.28   平成30年1月から6月までのユニバーサルサービス料2円
2017.07.12   平成29年7月から12月までのユニバーサルサービス料3円
2016.12.15   平成29年1月から6月までのユニバーサルサービス料2円
2016.07.26   平成28年7月から12月までのユニバーサルサービス料3円
2016.01.08   平成28年1月から6月までのユニバーサルサービス料2円
2015.01.09   平成27年ユニバーサルサービス料2円
2013.12.05   平成26年ユニバーサルサービス料3円
2012.12.06   平成25年ユニバーサルサービス料3円参考:総務省HPユニバーサルサービス制度

ちゃんと徴収しすぎた場合は翌年に繰り越しを行っています。平成29年度の負担金の内訳は以下のようになっています。

負担金の額 7,000,295千円
内訳 補填対象額 6,927,456千円
支援事務費 72,839千円
前年度繰越額 129,727千円
区分 番号単価 1月~6月 月額 2円、 7月~12月 月額 3円
算定月 前年度繰越額 1月 2月 3月 4月 5月 6月
徴収額 129,727千円 478,533千円 479,497千円 481,247千円 482,107千円 481,742千円 481,185千円
徴収率 1.9% 8.7% 15.5% 22.4% 29.3% 36.2% 43.1%
算定月 7月 8月 9月 10月 11月 12月  
徴収額 723,811千円 723,423千円 725,391千円 725,995千円 725,635千円    
徴収率 53.4% 63.7% 74.1% 84.5% 94.8%    

参考:http://www.tca.or.jp/universalservice/qa/frequency.html

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早く0円にならないッピか

電気通信事業者協会にはブラックリストが存在している?

基礎的電気通信役務支援機関が所属している電気通信事業者協会とは、「電気通信事業者の共通の問題を処理することによって、公共の福祉の増進に資することを目的」とした団体です。

要するに会社を跨るような通信事業に関する問題を考える団体なのですね。孫正義さん等の通信会社のトップが持ち回り会長を務めています。

そんな電気通信事業者協会には通信会社に対する料金未払いに関するブラックリストが存在している事を公表しています。ブラックリストには以下の事が書かれているようです。

氏名
生年月日
性別
住所
契約解除前の携帯電話・PHSの電話番号等
連絡先電話番号
料金不払いの状況

このブラックリストが、電気通信事業者協会に登録されている機関で共有されているそうです。ブラックリスト共有してますよって公言している機関って初めて見ました。

(参考:電気通信事業者協会HP不払者情報の交換

 
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がーくんも載ってるんだよ
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エェェエエエ!
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嘘だよがーくん(笑)
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ひどいッピふーさん、ちょっと心当たりがあったッピ・・・

お金を使う会社|適格電気通信事業者

お金を使う会社|適格電気通信事業者

適格電気通信事業者なんていうと漢字まみれですごく分かりにくい感じがしますが、要するにNTT東日本とNTT西日本の二社の事です。

実際にユニバーサルサービスを提供している会社です。ユニバーサルサービス料というのは基本的にこの会社が実施を義務づけられているユニバーサルサービス業務の赤字補填の為の料金でしたね。

法律では以下のように規定されております。

・施行規則で定める業務区域の基準(加入電話又は加入電話に相当する光IP電話は世帯数の100/100、第一種公衆電話は1km2に1台以上)に従い、基礎的電気通信役務を提供する義務を負う。
(法第7条、第108条、施行規則第14条、第40条の3~第40条の7)
・提供コストの一部の補填として交付金を受け取る。
(法第109条、算定等規則第4条~第7条、第11条~第21条)

参考:総務省HP資料

簡単に言うと
  • 最低限のサービスはどんな地域でも使えるようにしとけよ
  • 赤字だったら交付金あげるよ

という感じです。ユニバーサルサービス料はこの適格電気通信事業者が基礎的電気通信役務支援機関に提出した資料が大本になり計算されています

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公衆電話とかを整備してくれてありがとう!

WiMAXにもユニバーサルサービス料を払う必要性がある

WiMAXにもユニバーサルサービス料を払う必要性がある

WiMAXのサイトなのにまったく触れておりませんでしたね。しっかり読んでいただけた方は「電話番号1つ1つに料金が発生するとあったけど、WiMAXって電話ないじゃん。ユニバーサルサービス料払わなくてよくない?」と思われた方がいらっしゃるかと思います。

実はWiMAXにも電話番号は存在しており、ユニバーサルサービス料を支払う必要があるのです。

すでに契約された方は知っておられると思うのですが、WiMAXルーターに初めUSIMというカードを挿入します。そのカードに固有の電話番号が振られているのです。

WiMAX電波・LTE電波を受信する為には端末を識別するための固有の電話番号が必要であり、その為に電話番号の記録されたUSIMカードを挿入するのですが、その番号は、電話機能を持たない管理のための番号となっている事に注意してください。

ちなみに実際に電話をかけてみると 「おかけになった電話番号は、お客様のご指定により、音声によるご利用はできません。恐れ入りますが、番号をお確かめになって、おかけ直しください。」とアナウンスが流れます。

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簡単に言うと、NTT東西のインフラ通信設備に接続する事があるプロバイダーは支払う必要があるんだ

最後に

最後に

ユニバーサルサービス料をめぐる色々についてみてきましたが「へぇ~」ぐらいに思っていただけていたら幸いです。

私は通信契約に関するお金の流れをすぐに疑ってみてしまう癖があるため、2円であろうと気になったら調べてしまいます。似たような方の参考になれていたらうれしいですね。

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1円でもお金はお金ッピ!
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そうだね、大事なお金だもんね
でもがーくんはケチなだけでしょ?
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ふーさんに言われたくないッピ!!

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カシモWimaxってどうなの? 2つの圧倒的オススメポイントから見るメリット

参考文献

法律に関する記述をしてしまったので、具体的なソースをまとめておきます。必要があればご参照ください。

総務省HPユニバーサルサービス制度
総務省HP制度の仕組み
ユニバーサルサービスの支援業務
基礎的電気通信役務支援機関資料